カントン包茎の症状について
カントン包茎とは、平常時には自分で包皮をむいて亀頭を露出できますが、包皮口が狭いため、勃起すると包皮口が亀頭を締めつけてしまう包茎のことです。この状況を「カントン(嵌頓)」というのが、名称の由来です。全く亀頭が露出しない真性包茎や、勃起したときには完全に露出することができる仮性包茎とは異なります。
カントン包茎の場合、包皮口が亀頭を締め付けるため、重度の場合は激しい痛みが生じることが多くあります。血流が悪くなり鬱血した状態を放置すれば、細胞組織を壊死させてしまう恐れもあるのです。症状が軽度の場合は、勃起時には少し窮屈ですが露出でき、包皮を元に戻すこともできます。
カントン包茎の場合、亀頭を露出することが困難であるので恥垢が溜まりやすく、そのせいで悪臭が生じることも多くあります。また、性行為に支障があることがほとんどです。このため、何らかのかたちで治療することが必要になります。
カントン包茎の治療方法
カントン包茎、そして仮性包茎や真性包茎に関しては、治療グッズなどを用いた自分での治療法(改善法)が多くあります。しかしながら、効果が疑問視されるものが多いばかりか、誤った方法でデリケートな部位を傷つけてしまう危険性もあります。
そこで、医療機関で医師の診察を受け、手術を受けた方が確実な治療と言えるでしょう。泌尿器科で手術を受ければ健康保険が適用できるので、診察料や薬の処方料等を含め約4万円前後で手術をうけることができます。安価ではありますが、保険適用ができる術式の場合には、外側の黒っぽい包皮(外板)と、内側のピンク色の包皮(内板)を縫い合わせることでツートンカラーの手術跡が目立つ場合があります。
このため美容整形外科では、亀頭に隠れるような位置で包皮を縫合してくれる術式を用いることができ、手術跡は目立ちません。もっとも、保険適用はされずに自由診療となり、15万円~20万円程度が相場となります。
まとめ
カントン包茎は重度の場合は性行為に支障を及ぼすばかりか、日常生活にも悪い影響を与えます。そのため、医師による手術を受けるのが望ましいでしょう。手術にもいくつかの方法がありますが、術後の見た目を気にするのであれば、美容整形外科などの専門クリニックで施術をしてもらうのが良いでしょう。
陰茎は性行為の際だけでなく、日常生活(排尿や入浴)でも目にする器官です。男性の象徴とも呼ばれ、精神的な状態にも影響する部位です。より良い手術を受け、日々の生活を過ごしてみてはいかがですか。